大きな栗の木

栗の木
栗の木

 

私の住んでいる山の村には

あちらこちらに

大きな栗の木がある。

 

足元を気をつけながら

山の中を歩いている時

道に沢山転がっている

いが栗に出会う。

見上げると大きな栗の木が

枝を広げている。

 

私達が栗を思い浮かべる時

それはホクホクとした焼き栗だ。

 

しかし

それだけではない。

 

かつての線路の枕木。

それには固い栗の木が一番。

手作業で一本一本作っていく。

林業が盛んだった頃の

この村の特産品。

 

大きな栗の柱に穴をあけ

それを土に立て竿を通し

そこに刈った稲を架けて干す。

その柱は「ほだ」とこの辺りでは言う。

 

そして

我が家では栗の薪が大好きだ。

ストーブの中で

パチパチとはぜる音をたてて燃える。

その上

焼き栗と同じ

芳ばしい香りまでする。