フィンランド映画「希望のかなた」  

フィンランド映画「希望のかなた」

例年にない凍った日々。

しかし

愛すべきカウリスマキの映画なら

見逃してはならない。

1月の終わりに「京都シネマ」へ行って来た。

 

難民三部作のうちの2作目。

「希望のかなた」

 監督:アキ カウリスマキ

 

フィンランドの港に停泊中の貨物船。

積み荷か燃料か

石炭の中からヌッと現れた真っ黒に汚れた男。

シリア人の難民カーリド。

 

次々と繋がる様に出会う人達。

カーリドはその人達に助けられ

一日一日を過ごしていく。

 

脱出中にはぐれた妹との出会い。

ネオナチに刺されるという

今のヨーロッパの世相も描かれてはいるが

しかし

この映画の主題はヒューマニズムだ。

 

映画の中で演奏され歌われる音楽が

腹の底まで響く。

 

カウリスマキの真骨頂

「くすっ」と笑ってしまうユーモアも。

 

ラストはハッピーエンドか

そうでないのか。

 

私はハッピーエンドであると見た。