料理本「シネマ厨房の鍵貸します」

ソーセージとりんごのオーブン焼き(アメリカ映画 若草物語 1994年)

茄子とインゲンのサラダ、海老の炒め物(ベトナム映画 青いパパイヤの香り

 

アメリカ、南北戦争の頃

若草物語」の4人の娘がいるマーチ家の食卓。

ソーセージとリンゴをオーブンで焼いた料理は

クリスマスに食べる特別なものだ。

 

20世紀半ば、ベトナムサイゴン

田舎から奉公でやって来た娘。

その娘の成長を通して、屋敷に住む人達の生活を描いた

映画「青いパパイヤの香り

「なすとインゲンのサラダ」「海老の炒め物」

そのどれにもレモンとニョクマムが使われている。

 

映画に出てくる料理。

その映画の言葉のない台詞のようだ。

豪華なものより、簡単な料理に無言の台詞を強く感じる。

 

「クレイマー クレイマー」

忘れられないフレンチトースト。

 

「ディアハンター」

ベトナム戦争で死んだ友の

葬儀の後に焼かれる

ミルクたっぷりのスクランブルエッグ。

 

「恋に落ちて」

夫デ ニーロとメリル ストリープの関係に気づいた妻。

帰宅した夫に出すたった一皿のパスタ。

その上、夫は妻に頬を叩かれるんだから。

 

幸福の黄色いハンカチ

刑務所から出所した高倉健

丼に顔を突っ込む様にして食べたうどん。

 

まだまだ思い浮かぶ

 

「シネマ厨房の鍵貸します」を図書館で借り

見た映画を思い出しながら読んでいる。