山間の一日

午後2時

 

見惚れる程の

清らかな川だ。

 

雪解けの

豊かな水の速い流れ。

 

川の深みは翡翠色。

 

石にぶつかれば

それはサイダーの様に

泡立つ。

 

弾丸の様に

川面を真っすぐに飛んできた

カワガラス

直角に曲がって

そのまま弁天谷を遡って行った。

 

キセキレイ

せわしなく飛び交う。

 

季節は春だが

まだまだ風が冷たい

山間の一日だ。