なんだかんだと言ってるうちに

山の向こうは琵琶湖

 

今年の豪雪には

会う人皆が

ぼやく事、ぼやく事。

 

そして私は

背丈より高くなった

雪の壁の村から

京都や大津に出かける。

 

車でたったの50分。

 

ピカピカの光溢れる

別世界が広がる。

 

しかし

雪深い世界も

そんなに悪いものではない。

 

雪におおわれた

白い世界がこんなにも

美しいなんて。

 

その雪原を

黒っぽい羽を持った

ウグイスが二羽

嬉しそうに飛んだ!

そして

まだ上手くない声で

鳴いた!

 

セキレイ

ヤマガラ

シジュウカラも。

 

そして

熱々の鍋焼きうどんに

卵を落として

七味を振って

フーフーしながら

食べるのも。

 

なんだかんだと言ってるうちに

雪の間から蕗のとうが

顔を出すはずだ。