贅沢な空気

完全燃焼の薪の煙は透明です
完全燃焼の薪の煙は透明です

濃霧のように白く煙った北京の大気汚染のニュースを見る度、こんな所でも人は住めるんだと思う。

かつてのロスアンゼルス、日本の工業地帯がそうであったように、急速な経済の発展の置き土産。大気汚染、環境破壊。

先進国の悪い見本をあちこちで見て来ただろうに、経済発展を急ぐ中国は、学習能力が欠如しているのか同じ事を繰り返している。

 

今や地球のどこにいても、汚染された空気は風に運ばれやってくる。温室効果ガスの影響で南極や北極の氷河はドンドン溶けている。そのどれもこれもが、人間の欲がもたらした結果だ。

永年にわたり環境保護運動に係わっているレオナルド・ディカプリオが俳優を休業して「世の中を良くする」事に専念すると言った。とてもいい事だと思う。「世の中を良くする」為にはお金がかかる。庶民が牛乳パックをいくら集めてもしれているからだ。

 

山の伏流水を生活水として使い,飲み、薪で暖をとり、植物が浄化してくれた空気を吸っている。今迄はささやかな贅沢だと思っていたが、北京の白く煙った街のニュースを見る度、私は何と贅沢な空気を吸っているのだろうと思う。