干し大根

干し大根
干し大根

冬の始まりに村の奥さんから沢山頂いた大根。

葉の柔らかい部分はさっと湯どおしして冷凍庫へ。大根の半分は新聞紙に何重にもくるみ段ボール箱に入れ裏の食料庫に保存。そして残りの半分は小さい目のハーモニカ位に切り、二本分程を糸を通しストーブの上に吊るす。瑞々しい真っ白の大根の連なりがストーブの上に行儀良く並んでいる。

吊るしてから2ヶ月後、それらは姿を変える。水分は無くなり、小さく縮み、カチカチになる。人間も大根も同じだなと思う。

干し大根の煮物
干し大根の煮物

そうして出来た干し大根を一晩水に漬けストーブの上で湯がく。冷蔵庫にある物、今日はこんにゃく、油あげ。それ等を鍋に放り込み、元の大きさ近くになった大根と煮る。

出し汁は濃いめに、そして醤油色にならないように気をつける。素朴な煮物は濃い醤油色が好きだが、塩分控えめが何となく安心出来る。薄い色の大根やこんにゃくだが、出しをよく含んだ味や食感は家での煮物ならではだ。
昼ご飯の後にストーブの上に置けば、晩ご飯には食べられる。

 

平良の奥様方の煮物は色も味も濃い。食品が不足だった頃の、濃い味付けの少しのおかずで沢山ご飯を食べるという名残りだと思う。

 

今年の冬も頂き物の沢山の野菜を大事に保存し、醤油味であったり、バター味であったり、色も醤油色、牛乳色、トマト色と、日々薪ストーブにお世話になり暮らしている。

 


冬の定番、リンゴケーキ
冬の定番、リンゴケーキ