疲れたぞ!、ファーミング

オーガニックの種
オーガニックの種

自分で苗を買ってきて植え、野菜作りに励んだりはしない。食物の育て上手をグリーンフィンガーと言うならば、私は誰が見てもブラウンフィンガーだ。放っておいても繁茂するハーブでさえも何故か私の手にかかると枯れてしまう。

 

そんな私にアメリカの知人から珍しい野菜の種が届いた。夏の初めの事である。

バーモント州のオーガニックの種屋さん、HIGH MOWING

の種。これはどうしても植えなくては・・・。黒いポットに2、3粒。それこそ沢山のポットが並んだ。

サマースカッシュ
サマースカッシュ

野菜作りに熱心でない私の畑はまず土がやせている。村の畑から土をもらい、混ぜ!、腐葉土を混ぜ!、鶏糞を混ぜ!、油かすを混ぜ!。ポットから芽が出たのを汗だくになって植えていった。

植えたらその成長が楽しみになる。

 

直播きにしたGourmet Lettuce Mixは芽が出るやいなや、虫達に完食され跡形も無くなった。

Sugar Ann Snap Pea。白い花が幾つか咲き、かわいそうな程貧相な実が五つ、六つ穫れた。村の野菜作り名人の畑でも、このSugar Annは同じだった。ここの土に合わないのかも知れない。気候風土はバーモント北部と朽木は似ているのに。

これ等とは正反対に葉を茂らせ花を沢山着け、蜜蜂が大喜びで蜜を吸いに来たのがYellow Crookneck Summer Squashだ。ちょうど手の平に乗る位が収穫時。毎日、毎日、サラダやフライや味噌汁の具やらで、淡白なサクサクとした食感を楽しんだ。

こんなに葉が茂るとは思ってもいなかった。その葉の陰になり成長不良になったのがDark Green Zucchini。小さな黄色の花は咲いた。でもたった一つ実りかけた実も雨で腐ってしまった。

ウィンター スカッシュ
ウィンター スカッシュ

Burgess Buttercup Winter Squash。日本のカボチャによく似ているが、肩が少し張っている。これもSummer Squashの葉陰で成長不良。つるも細く、花も葉も小さい。とても実がなるとは思えない。黄色のサマースカッシュも終わり、ズッキーニの根を抜き、膝まで延びた雑草を軍手をはめた手で払っていた。そこに、何と、ソフトボール位の小さな、深緑色の、肩をいからせたウィンター スカッシュがちょこんといた。合わせて2つ。私はこの2つのカボチャを「エライぞ!」と誉めた。

 

何人かの野菜作り名人から頂いた沢山の長唐辛子、茄子、青シソの苗。汗を流して植えた。勝手に生えて繁茂している紅シソ。

そしてあちこちから頂いた胡瓜や茄子、冬瓜。

私の夏の食卓はパリパリと音のしそうな新鮮野菜で毎日賑やかだった。


サウスカロライナ風サマースカッシュのフライ
サウスカロライナ風サマースカッシュのフライ