ソウルの旅(4)

見えますか?世宗大王
見えますか?世宗大王

景福宮(キョンボックン)の衛兵の交代式を見る。赤、黄、青の原色のコスチュームに羽のついた帽子。韓国の時代ドラマを見ても、王様や武官等は孔雀の羽を帽子につけている。とても華やかでおしゃれだ。朝鮮半島の陶器、磁器、絵、書。どれもシンプルで素朴な美しさを持っているのに比べて、衣装のド派手さはどうだ。しかしそれが又「かわいい」。

景福宮の表門とも言うべき「光化門(クァンファムン)」を出る。ビル群に囲まれた広大な広場に、ハングル文字を作った名君「世宗(セジョン)大王」がじっと南を見据えて座っている像が遠くに見えた。

 

「さあ、早く仁寺洞(インサドン)に行かなければ」

 

 

五味子茶(オミジャチャ)と伝統餅菓子
五味子茶(オミジャチャ)と伝統餅菓子

北村(ブッチョン)、北村韓屋村(ブッチョンハノクマウル)、三清洞(サンチョンドン)、景福宮(キョンボックン)と歩き続け、ペットボトルの水を飲みながらとは言え、さすがに足が棒になった。ソウルに行けば伝統茶と伝統餅菓子を試そうと思っていた私は、仁寺洞(インサドン)で、疲れがスーッと消えてしまう程おいしい紅色の伝統茶を飲んだ。五味子茶(オミジャチャ)と言うそのお茶は、甘酸っぱい、五つの味がする紅い木の実のお茶だ。氷を浮かべた五味子茶をスッカラですくって飲む。餅菓子は蜂蜜をつけて食べる。花の形をしたしっとりとしたお饅頭も蜂蜜の味がした。

 

戦後、貧乏になった両班(ヤンバン)が、家にある骨董品を玄関前に並べて売り出したのが始まりの、仁寺洞の骨董通り。今やソウルの人気観光スポットの一つだ。骨董の画廊、店は勿論、土産物屋、食べ物屋、露天の飴売り等、狭い通りにひしめいている。そこを観光客が右往左往する。

古い画廊や専門店、そして、観光客相手の土産物屋でさえも楽しい。そして土産物屋の店主、店員は決まって日本語を話す。たくましいな。

 

ソウルで又行きたい所を一カ所だけ上げろと言われたら仁寺洞だ。一軒、一軒、ゆっくり見て回りたい。

 

仁寺洞の陶器屋
仁寺洞の陶器屋
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景福宮(キョンボックン)衛兵交代式
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