ソウルの旅(3)

北村(ブッチョン)は坂の街
北村(ブッチョン)は坂の街

北村(ブッチョン)は名前のとおりソウルの北に位置し、山肌に出来た街で、王様の宮殿を下に見る。ここに住んでいた両班(ヤンバン)達は毎日この急な坂道を登ったり、降りたりして宮殿に通勤していた。さぞや足腰が鍛えられた事だろう。今でも地形は変わらず、家も変わらず。急な幅の狭い階段を玄関まで上り下りしなければならない。日本で盛んに言われているバリアフリーの家なんて、この街を歩けば住宅会社の軟弱なキャッチコピーだと思えてしまう。

三清洞(サンチョンドン)
三清洞(サンチョンドン)

北村(ブッチョン)の坂道を、右下に宮殿「景福宮(キョンボックン)」を見ながら下ると、そこは三清洞(サンチョンドン)」。新緑の街路樹が影を落とした美しい通りの狭い車道を、又々スピードを上げて車が行き過ぎる。カフェがあり、ブティックがあり、ギャラリーがあり・・・でも、「あんまり魅力がないな。長居は無用だ」

景福宮(キョンボックン)
景福宮(キョンボックン)

ソウル、いや、韓国を訪れた人で景福宮に足を運ばない人はそう沢山はいないだろう。京都で言えば平安神宮、奈良で言えば東大寺の大仏殿。広い、広い景福宮の中は観光客だらけだ。

石造りの広いバルコニーに立った朝鮮王朝の王様は一体何を思っていたのか。さぞやしんどい人生だったであろう。

 


「ソウルの旅」もまだ2日目の半ば。まだ、続きます。

もう少し、辛抱強くおつき合い下さい。

*洋子*