煙草あれこれ

グリニッジビレッジのタバコ屋
グリニッジビレッジのタバコ屋

アラン・ドロンやジャン・ギャバン、ジャン・ポール・ベルモンド等、かつてのフランスの俳優達はとてもかっこ良く煙草を吸った。それはゴロアーズであったり、ジタンであり、箱の色はどちらも青。印刷のカラーチャートにはちゃんと「ゴロアーズブルー」というのがある。映画の中でアラン・ドロンはジタンを吸う、ジャン・ギャバンはゴロアーズだと、その当時の若い者はそんな事で喜んだ。

 

もう何十年も前にニューヨークのグリニッジビレッジ近くで思わず足を止めた煙草屋があった。その煙草屋はクリストファーストリートと言う、ゲイの人達が住んでいるので有名な通りにあった。

旅行中、私は早くにホテルを出てあちらこちらをウロウロする。この時もそうだった。朝8時過ぎのクリストファーストリートは閑散としてゴミがあちこちに散っていた。

 

つい先日、この煙草屋はまだ存在しているのだろうかとGoogle mapのストリートビューで調べた。あった。表に貼られているポスターのたぐいに少しの変化はあったが、くたびれたような風情はそのままで、ゴミも無い通りに面して建っていた。そしてストリートビューでは沢山の観光客も写していた。

映画「スモーク」「ブルー イン ザ フェイス」は地元の人達がたむろする煙草屋が舞台だ。あのクリストファーストリートの煙草屋もそんな煙草屋なのかもしれない。ちょっと立ち寄ってみたい気がする。

今、映画の中の主人公は、大酒飲みのカントリー歌手を除けばあまり煙草を吸わなくなった。

 

夫は両切りの煙草を吸う。パソコンのキーを打ってる時も片手に煙草だ。私はそれが気に入らない。受動喫煙で癌になるより、夫の「片手煙草パソコン打ち」からのストレスで癌になると思っている。

 

 

 

和洋たばこ
和洋たばこ

先日、又、熊川宿に行った。小浜に行くついでに寄ってみた。ここは観光客が少ないのがいい。

 

家の土間に少しの土産物を置いて売っているのが此所の特徴である。その中の一軒にこの看板がかかっていた。「煙草屋が土産物を売っている、とてもいい看板だ」と一緒に行った知人と褒めながら見ていた。愛想笑いでない笑顔でそこの店の奥さんがニコニコと現れた。この看板を写真に撮り、しかし、何も買わないで立ち去るには奥さんの感じが良すぎる。さっと見回すと一膳100円の箸があった。2膳買い200円を払う。「若狭塗ですよ」と言う。1膳100円の若狭塗りか・・・ベトナム辺りの塗りだろう。

 

毎日この箸を使う度、変な薬物が沁み出ているような気がする。


久しぶりのリンゴのタルト
久しぶりのリンゴのタルト