暑い1日の終わり

 

小屋の周りの山の緑は

益々 濃くなっていく。

 

夕方 見上げた空は

そよとも吹かない風で

枝も葉も動かない木々の向こうに

小さな雲を浮かべていた。

 

ヒグラシが

いつもの様に 夕方の時を知らせ

川にテントを張った若者の

弾ける声が遠くに聞こえる。

 

暑い動かない空気に包まれた

山も そしてうちの小屋も

後 数時間も経てば

冷んやりとした

夜の露に濡れるはずだ。