梅雨明け二日目。
カラリと晴れた。
塩をまぶして
ホウロウの容器につけた梅 。
たっぷりの梅酢に浸かっていたが
やっと 日の目を見る事になった。
竹のザルに並べ お日様の下に。
カラカラに塩を吹くまで干すのみだ。
夕方になると 小屋の中に入れる。
小さな小屋の中は
例えようのない梅のいい香りが漂う。
開けた窓から
冷たい夜気が入り込み
長袖のシャツを羽織った。
いつまで経っても 仕舞えないシャツ。
もうこれで 着る事もないだろう
と 洗濯をしては 又着る。
ハンガーに掛かって 風に揺れて
ずっと秋まで このままの様な気がする。