分厚くて 重い本。
その重さに比例する様に
内容が充実している
心が踊る写真の本だ。
30年程前に買っている。
「満月をまって」を読み
ふと
このAMERICAN COUNTRYを
思い出した。
アメリカの開拓時代の
食卓を囲んだ椅子であったり
子供のおもちゃだったり
物を保存したり
衣類を入れたり。
といった 生活のためのものを
作ったり 買ったりした。
ハンドクラフト。
本のページを繰ろう。
「満月をまって」に出てくる
ニューヨーク州の北で作られた
トネリコのカゴや陶の鉢。
蜜蝋のろうそく 薪オーブンで焼いたパイ
シェーカーの家具 ふすま入りのパン
細長い壺の中で牛乳を攪拌して作るバター
どれもこれも 時間と手間がかかる。
今
100年前の 質素だけれど
豊かだった生活に戻れるだろうか?
それは とても無理だろう。
この本は
今に生きる私達に
感傷的で 郷愁を感じさせる
そして
心をくすぐる本だ。