02日 3月 2020 小さな皿の中の大きな世界 雁が飛んで行く。 波静かな海の中に立つ 鳥居の先は 神社か 家か。 何百年も経った大きな松の木。 夕暮れ近くの 穏やかな時を 呉須の藍で濃淡をつけ 慣れた筆さばきで 海と空と山と そして 人の気配まで描いてある。 小さな楕円の皿の中の大きな世界。 京都寺町二条の角。 40年ほど前 小さな骨董屋の店先で ふと見つけた一枚の染付けの皿だ。 何に使うでもない。 時々 ナッツやチョコレートを入れたり 時々 手に取り眺めている。 tagPlaceholderカテゴリ: