七草粥の日

 

七草粥ではなく三草粥。

 

雨の一日で 傘をさし

ハコベ 大根と赤カブの葉っぱを見つける。

晴れていたら 後 2草位は摘めただろう。

 

手のひらに フワッと一掴み程の

雨に濡れた 葉っぱ。

 

まな板の上で

トントンと細かく刻む。

 

冷凍ご飯をチンして鍋に入れ

それに熱湯を回しかけ

塩を一つまみ。

 

グツグツと塩梅よく炊けてきたら

火を止め 刻んだ葉っぱを加える。

くるりくるりと混ぜ合わせて出来上がり。

 

私の粥は「正統に則って」ではない。

あるもので さっと作る。

 

さて

鉢に湯気の立つ

青い草の混じったお粥。

赤カブの甘酢漬けと共に。

 

米の美味しさ 甘みを

一番に感じるのは

塩のおにぎりとお粥だと思う。

 

一年に一度の

草の正気を感じる食べ物だ。