台風21号で神社の木が倒れた。
「取りに来てくれる?」
集落の人は
杉であれ雑木であれ廃材であれ
うちが何でも喜ぶのを知っている。
車で数分の神社で見た
ヒバ(アスナロ)の年輪を数える。
細かい年輪はゆうに80年は越えていた。
立派に立っていた大木のヒバだ。
内側が茶色に変色し
ふわふわの繊維状になっている痛々しい切り口。
こんなに病んでいたなんて・・・
風速39メートルには耐えられなかったんだね。
筏師の安全を祈願する
村の神社に80年以上。
「あすは檜になろう」
と空を見上げて育ったあすなろ。
来年の冬には
うちの小屋で一緒に過ごそう。