顔を出した野薊

野薊
野薊

枯れたススキの葉っぱの間から

元気に顔を出した

野薊の娘。

 

「あーあ、よく眠った」

と 両手を上げて伸びをする。

 

細い茎のスミレの様に

風に吹かれて

倒れる様でもない。

 

冷たい雨や風に打たれて

太陽の光に晒されても

びくともしない。

 

その上

イガイガの葉っぱが

勝ち気な娘の様だ。

 

これから

背が伸び花が咲き

フェミニスト御用達みたいな

野薊の姿。