夜になり
ストーブに薪を景気よく燃やし
小屋の中がポカポカとしてくると
カメムシがブーンブーンと飛び始める。
料理中の鍋には蓋をし
出来た料理にはラップをかける。
これだけ用心していても
蓋を開けた鍋の中には
カメムシが溺死しているではないか。
ほうれん草のおひたしに
潜んだのも気がつかず
一口食べれば
口の中でジャリっという音と
カッパえびせんの様な食感と
パクチーの様な匂いが広がる。
こんな困り者のカメムシ。
でも
鳥達の大好物なんて
思ってもみなかった。
小屋の周りの
あらゆる隙間に潜んでいるカメムシを
嬉々としてくわえて喜んでいる。
だから私も鳥達の餌台に
たっぷりとカメムシを載せるとしよう。