ヒメジョオンの退場

 

原っぱに

群れて咲いていた

ヒメジョオン

 

仲間達は皆

どこかに旅立って行った。

 

道の側に

きまり悪そうに立っている。

 

盛りの時の太い茎じゃなく

細い体で風を受ける。

 

「そろそろ退場しましょうかね?」

と、私に尋ねる。

「お好きなように」

と、私は答える。